約 85,632 件
https://w.atwiki.jp/miutirowa/pages/15.html
本編SS目次・時系列順 一日目 第一回放送までの本編SS
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/333.html
轟鉄のストライフ・SS 単発 プロローグ DBへ SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/livetube/pages/1926.html
現在の時刻 2024-08-29 13 27 37 (Thu) 基本情報 名前 kuーya ジャンル 山形県民 性別 確認次第追記 年齢 20代 webカメラ なし マイク あり 配信時間帯 ゲーム配信は主に月~木曜日のAM1 00~AM3 00(延長あり) パチ・スロ配信は主に土・日のAM1 00~AM3 00(延長=お兄ちゃん) その他予定外の配信については下記ツイッターにて告知される…かもしれない 気まぐれで配信告知もされるツイッター http //twitter.com/#!/y_kuuya コメント避難所 http //jbbs.livedoor.jp/internet/9281/ #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 君は - 目のお客さんだが、一段と可愛らしいね…-人から見ても文句のつけようがないよ 配信する内容 女の子が沢山出てくるゲーム中心 実況作品名 配信タイトル 配信回数 配信プレイ時間 天外魔境ZERO 10回 27 39 45 LIVE A LIVE 6回 29 06 37 ブレス オブ ファイア2 14回 55 42 40 天誅 紅 9回 29 54 26 ポポロクロイス物語 9回 34 33 47 神業 25回 118 27 31 真女神転生Ⅲ マニアクス 23回 100 15 07 オーディンスフィア 4回 15 28 21 風のクロノア 3回 11 59 20 ポポローグ 16回 59 22 25 WILD ARMS5 25回 95 05 21 エースコンバット 2回 4 58 06 デビルサマナー ライドウ対超力兵団 12回 44 01 48 デビルサマナー ライドウ対アバドン王KINGモード 23回 73 50 55 忍道 戒-IMASHIME 19回 53 52 04 魔剣爻 7回 20 06 35 ルドラの秘宝 21回 69 13 31 アランドラ(最後だけ) ドラゴンクエスト8(現在進行中) 月一恒例ときめきメモリアル2 野咲すみれ・寿美幸(G)・白雪姉妹・伊集院メイ・匠(夢オチ)・水無月琴子(デコ)・陽ノ下光(ビッチ)・八重花桜梨(部費) 佐倉楓子(カッパ)・九段下舞佳(おっぱい) を攻略済み パチンコ・パチスロ配信 サミー 777 TOWN.net(通称サミタ) ハンゲーム かみたま・シスクエ 他 PC版ツクールゲーム Ruina CardWirth(カードワース) 無料Flashゲーム (猫戦車・QMAClone・アイワナ・タワーディフェンス等。オススメのゲームを貼ればやってくれるかもしれない) 気まぐれ配信 風来のシレンなど 2011/7/26 PSPを配信できるようになった 配信タイトルについては未定。 オススメや、やって欲しいタイトルがある場合はほどほどにオススメするといい PSP デュープリズム(アーカイブス) ポポロクロイス2(アーカイブス・予定) クリミナルガールズ ときめきメモリアル4 大倉都子(うさぎさん)・星川真希(特技さん)・語堂つぐみ(メガネ)を攻略済み その他体験版など 特徴 夢はラーメン屋らしい ゲームのやり込み度はなかなかである 口癖は「いや まてよぉ」「え、なんで」「イェヤァァン」「にゃおん!」 配信終了時に、配信継続をリスナーにおねだりされると、嫌がる素振りを見せつつも継続する事がままある 配信中の名言・迷言 2011/08/26 WPJ配信にて「ビンビーン!チンポがビンビーン・・・感じてきちゃった」 2011/07/11 変態は私です。私だけが変態なんです (サミタ配信で発言) アイワナは希望が多ければやります! アイワナは一人でも絶対最後までやります! 現実を忘れる為にやったのがいつの間にか現実になっていたでござるの巻 (クリスマスを忘れるためのときメモ2で彼女が一人もできたなかった際の台詞) ゲームでストレスが溜まり始めると 舌打ち・開発者批判・「おかしいでしょこれー」「これ絶対無理だってー」「これもう誰も見てないでしょー?」等が飛び出し ストレスが解消できるシーンになると 「オラァ!」「コノヤロウ!」「ドウダ!」 等と、バイオハザードプレイ中の鈴木史郎のようになる 主が行ったネ申プレイ・m9プレイ LIVE A LIVE 幕末編にて 0人斬りと100人斬り 楽勝でした ブレスオブファイア2 ナマンダ寺院にて ナマンダの鐘を2時間以上かけて成功 ライドウ対超力兵団Lvupボーナス安価にて 本人希望「耐久」リスナー勢「運」 ※これにより 運値MAXという最強のラッキーマンが誕生した 猫戦車で、固まっている味方二人に対して、三連弾をブチこむ。 一人を撃墜、一人を大破に追い込む。 QMACloneにおいて、ジャンル戦「魔法陣グルグル」「天野こずえ」に関しては無双を誇る ときめきメモリアル2において、陽ノ下光を攻略した際に 3年目のラストに選択肢を誤り、匠に光を寝取られてしまうEDを先に見てしまった。 7年越しの再開越しに3年間愛を育んできた主人公よりも、ノリで告白してきただけの匠になびいてしまうという光のビッチ加減にコメ欄は騒然となり ロードして正解の選択肢を選ぶも時既に遅く、光ED中もコメ欄は「ビッチ」「幻滅した」「寿orデコ以下」等の悪い意味での盛り上がりをみせ 当作品のメインヒロインながら、誰も得をしない形で終わりを迎えた 主のステータス コメで1getできないと自信を失いかなりやる気が下がる 淫属性・遅漏 一度やるときめたことでも数分後にはやらないと決めたりすることから頑固と推測される かなりの低姿勢。Mだと推測される 彼女が居る気配はしない 温厚な性格の為、攻撃的なコメントがくると悲しんでしまう サミータウンにおいて得意の2027を配信中は、音楽を口ずさみキャラの物真似まで始めるほどノリノリになる またストーリー中のキャラクターのセリフは、継続に関係ない部分も含めて8割方暗記している その大きな理由は、リアルで実機を所有しているからである ドラクエで宝箱や壺やタンスを見つけると異様にテンションが上がる その際カギなどがかかっていようものなら、たとえ場所が教会であろうと舌打ちと罵りが発生する ときメモ4で攻略して欲しいキャラ。あくまで参考程度で必ずしも上位を攻略するとは限らない 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 おりん 22 (17%) 2 龍光寺さん 20 (16%) 3 いしちゃん 15 (12%) 4 七河 14 (11%) 5 学 11 (9%) 6 だっちゃ 9 (7%) 7 前田さん 9 (7%) 8 響野さん 9 (7%) 9 皐月先輩 7 (6%) 10 柳さん 6 (5%) 11 郡山先輩 5 (4%) 12 "メガネ[攻略済]" 0 (0%) 13 "星川さん[攻略済]" 0 (0%) 14 "都子[攻略済]" 0 (0%) その他 投票総数 127 配信環境 OS WindowsXP HomeEditionSP3 CPU Intel(R) Core(TM)2 Duo E8500 3.16GHz Memory 2048MB VGA NVIDIA GeForce 9800 GT Sound Realtek HD Audio output コメント くーやまけろ -- 名無しさん イェヤァァン -- なまたまご 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/534.html
Main Heroineメインヒロイン【めいんひろいん】 その名の通り、ゲーム中で主役となるヒロインの事で、主にパッケージ等で紹介されているキャラクターの事。GSシリーズでは「王子」。 ときめきメモリアルシリーズでは、主に藤崎詩織型・麻生華澄型・皐月優型・陽ノ下光型の4通りに分類される。 藤崎詩織型 特徴 全てにおいて高いパラメータを要求する。 ときめき度・友好度が共に上がりにくい。 いわゆるラスボスタイプ。 これに当てはまるのは、詩織・葉月珪・佐伯瑛の3人。 ただし、詩織の場合はパラメータやデート回数を一定以上にしていれば、割とあっさり攻略することが可能で、デートも後半に回せば良いというのも大きい。 (好きな場所やデート中での選択肢も分かりやすい) 葉月の場合は友好度の減り具合が半端でないので、パラメータ上げと並行してデートもこまめに行わなければならない。 『GS1』では、攻略キャラが少ない、且つ爆弾魔はいないので詩織ほど制限はないが、登場したキャラの傷心度には注意すべきである。 佐伯の場合も目標パラメータは全部だが、パラメータが高いと後述の光並みにときめきやすい。 ただし、『GS2』ではラスボスタイプの攻略キャラが他にいないので、光ほど脅威にはならない。 また、光同様、1つでもパラメータを低めに維持すると相手にされない。 麻生華澄型 特徴 全パラメータが必要とされる。 ただ、3年目9月に発生する進路相談イベントを見なければ攻略不可。 いわゆるラスボスタイプ。 「藤崎詩織型」の派生系と言えるタイプだが、これに当てはまるのは華澄ただ1人。 パラメータに関しては、1年目から上げていけば問題無いが、詩織や葉月と違って途中からの(通常キャラ10人の中で最も遅い)登場のため、登場以後の好感度をどうにかしなければならないという問題が出てくる。 華澄登場時点での他のキャラ(特に光)の好感度次第では、デートにも誘いにくくなるので注意したい。 ただし、華澄が顧問を務める事になる吹奏楽部に所属すれば、強制登場キャラ以外を全員封じ込めるのは難しくないので、パラメータ上げやデートで好印象を与える事よりも、最初から最後までの光対策が最重要課題と言える。 皐月優型 特徴 全パラメータを要求される。 パラメータ以外にもAクラス進路に入ることが必要。 いわゆるラスボスタイプ。 これも「藤崎詩織型」の派生系といえるタイプだが、当てはまるのは皐月優ただ一人。 この型の元となっているのは『GS1st』の天童壬(一流大学に入らないと告白されない)だが、彼はメイン王子ではないので、ここでは除外する。 Aクラス進路には一流大学・企業だけではなく、一部を除いたクラブマスター進路やバイトマスター進路も含まれているので、部活縛りやアルバイト縛り等の縛りプレイをやっていないのであれば、クリアはラスボスタイプの中では最も簡単な部類に入るだろう。 ちなみに、同じく『4』には、この皐月の役割を分割する形で全パラメータタイプの龍光寺カイとAクラス進路タイプの郡山知姫がいる。 ただし、郡山の場合は参照パラメータは理系のみであり、目標パラメータも設定されていない。 なお、龍光寺が登場していない場合はイベントを2つ見逃してしまう(友好度を計4ポイント損する)が、CGイベントではない上、友好度は他のイベントでいくらでも稼げるので、基本的に皐月の攻略時に龍光寺を登場させる必要は無い。 陽ノ下光型 特徴 要求パラメータ数が「藤崎詩織型」の半分程度もしくはそれ以下。 友好的すぎるので、簡単に攻略出来る初心者向け。しかし、爆弾処理等で簡単に好感度が上がってしまい、結果的に目当てのキャラの好感度を上回ることもある。また、下校イベントでも頻繁に誘ってくるため他のキャラを攻略する時は最大の障害となる。 「ラスボスタイプ」とは違った意味で厄介な存在。 ラスボスタイプではないメインヒロイン・王子は皆このタイプとなる。 該当者は、 陽ノ下光(文系・理系・芸術・運動の4つ) 牧原優紀子(目標パラメータは無いが、主人公の一番高いレベルのパラメータに注目)、 星川真希(参照パラメータ自体は全部だが、目標パラメータはそのうちのどれか1つ) 桜井琉夏(学力・流行・運動・気配りの4つ) 桜井琥一(芸術・運動・魅力・気配りの4つ)、 風真玲太(学力・芸術・運動・流行・気配りの5つ)の6人。 その中で最も厄介なのが光と牧原。後述の星川より傷つきやすいので、必然的に爆弾処理のデート回数が増える上、光はときめき状態になるとデートのお誘いが執拗に繰り返される為、非常に鬱陶しい。 光が本命以外の場合、本命キャラとのデートは極力第三日曜日以外に予定を入れた方が良い。 そうすれば、爆弾発生時以外はその日に誘ってくる事はまずないので(通常版では滅多に見られないがごく稀にある)、多少は煩わしさを緩和できる。 光をときめき状態にしない為には、血液型をA型にして(華澄攻略の際はリスクもあるがO型にした方が良い) 誕生日のプレゼントや爆弾処理デートでの選択肢も、悪い印象を与える等の徹底したプレイも必要になってくる。 また、彼女の参照パラメータのうち1つ以上を低めの状態に維持すると、ときめく時期を遅れさせることが出来るが、ラスボス攻略時にはこの手段を取る事はやや難しい。 華澄攻略の場合は全パラメータを高くする必要がある為だが、低いパラメータが1つなら、インターハイや甲子園で優勝するなどして、ときめき度を大幅に上げる事でカバーする事も可能。 ただし、文化部のクラブマスターでは前述の進路相談イベントに間に合わないので、攻略が難しくなる。 牧原は参照パラメータが設定されておらず、パラメータでときめく時期を遅れさせることができない上、落ち込み期間を放置してもときめき度が下がり切らずに割り込み告白されるケースもあるので、場合によっては光より厄介である。 星川はときめきやすい、友好度が上がりやすい、爆弾を爆発させても好感度が回復しやすい…と三拍子揃っており、好感度に関係なく強制イベントが2つ発生してときめき度が上がってしまうため、本人以外を攻略する時は注意が必要。 攻略本では傷つきにくいとされているが、登場人数が少ない時は爆弾発生が頻繁なのも厄介である。 『4』の通常キャラは、電話1本でデート申し込みの成否に関わらず爆弾が消えるので、爆弾が消えにくい光や牧原よりはマシだが、星川は運動部ではないために「第三日曜日に申し込んでわざと断られる」手段が使えない。 誘いに成功してしまった場合はすっぽかした方が良いだろう。 (『4』では電話をかけるだけで傷心度がかなり下がる為、デートの誘い→すっぽかし→デートの誘い→すっぽかしと繰り返せば爆弾が爆発する事は無い) ただ、この方法だと爆弾自体がすぐに再発生してしまうので、傷心度をしっかり下げたいなら、誘いを断られるまで粘ろう。 星川は誘いを断られる方が難しいので面倒ではあるが。その際は比較的相性の良くない図書館に誘うと良い。 攻略しないのであれば、本命キャラをときめかせるのに成功した後で、特技・清廉潔白を実行して放置すれば、星川の存在を空気化させてしまうことも可能である。 風真も星川同様、ときめきやすく、傷つきにくい(『GS3』以降では一度もデートをしない場合、ほぼ爆弾が発生しない)ため、好感度が上がりすぎてイベントに割り込まれたり、誕生日プレゼントが貰えなくなるケースが多い。 特に、参照パラメータが被る氷室一紀や御影小次郎攻略のときは光同様、好感度を上げ過ぎないプレイが必要になる。 また、記者活動メインにして学校イベントを極力発生させずに構わなければ、風真の存在はほぼ空気化する。 桜井兄弟の場合は、デート5回未満なら告白されない事もあってほぼ障害にならない。 関連 ときメモシリーズにおけるメインキャラは、主人公とは何らかの形で高校入学以前から接点を持っていることが多い。 主人公の幼なじみキャラである『1』『2』『GS3』『GS4』 「小中学校の同級生」である『3』 「伝説のきっかけとなる幼少期に遊んだ記憶」が存在した『GS1』『GS2』 しかし、『4』の星川と皐月には高校入学以前の主人公との接点は一切無い。 公式人気投票ではどの作品でもトップ争いに加わることが多いが、『3』の牧原は8人中7位のブービーになってしまった。 (ただし2019年に「週刊ファミ通」で行われたときメモ25周年の人気投票では『3』部門で1位を獲得している) 『4』の星川も、大倉都子に大差をつけられている。 ゲームの最初から登場するメインキャラは、1年目は必ず同じクラスとなる(『1』およびGSシリーズでは3年間同じ)。 電話番号は基本的には最初から知っているが、『4』と『GS2』のメイン2人は、それぞれの作品の情報役(都子や音成遊)に情報を聞かないとゲームクリアまで電話を掛けることができない。 ちなみに『4』の場合は、情報を聞かないまま都子を攻略キャラにしてしまうと、もう二度と情報を教えてもらえなくなってしまったりする。 「高校進学以前からの親友」である人物が攻略対象として作品に登場するのが定番である(『GS3』を除く)。 このうち『1』の詩織と美樹原愛・『3』の牧原と相沢ちとせは主人公と同じ中学出身のはずだが、主人公が相沢はともかく、美樹原のことを知らなかったというのは何故なのか気になるところである。 GSシリーズのメイン王子は、全て名前に「王へん」の漢字が入っている。 このうち、「珪」は人名用漢字ではなく、「琉」や「琥」は現在は人名用漢字だが、彼らが生まれた1993年当時ではそうでなかった。 また、いずれも部活動をしていない代わりに、葉月はモデルを、佐伯・桜井兄弟・風真はアルバイトをして収入を得ている。 なお、メインヒロイン・王子役の声優は青二プロダクション所属の声優が担当していたが、 (藤崎詩織役の金月真美さんはゲーム発売時は大沢事務所所属だったが後に青ニプロに移籍している) 『4』と『GS3』からは特にそういう繋がりは無くなった。 関連項目 キャラ別特性 主人公
https://w.atwiki.jp/wasmousou/pages/197.html
780 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/24(火) 10 48 23 ID W1bXPNjJ 「そのうち書くから」とか適当で 結局全然書かなかった職人 決まっちゃったから 仕方ないけど カレー有りきの私だったから 今の私に何も無い いつも社長に言われてた 「主人公格がなんかウソっぽい」って PC88からの癖 3ヶ月へこんだままで 貝殻のブラも流れて やる事なす事 裏目に出てる リングに立って わたしの大好きな料理 私が15杯平らげた料理 たったそれだけだよ 今の私はそれが全て 東京に来てからの全て わかってます わかってます わかってます わかってます いつまでも食べたままでいないから わかってます わかってます わかってます わかってます だから今は何か SS書いて
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/495.html
行け!ユンガー50・SS 連続SS 1話「巨人爆誕!」 2話「力対力」 3話「天国から地獄」 4話「銭湯の戦闘」 DBへ SS保管庫へ戻る
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/166.html
第二回戦【鍾乳洞】SSその1 579 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します:2020/05/18(土) 23 58 45.38 ID KK5lK8sS0 次、例のアキカンだぜ 580 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します:2020/05/19(日) 00 00 08.44 ID Nxy6w62R0 誰だよ「アキカンが出れるなら、俺でも出れた」とか言った奴wwwwww 581 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します:2020/05/19(日) 00 00 57.37 ID S7HpbsHi0 おいおい、あいつならマジでアキカン優勝ありえるんじゃねwwwwwwwwwww 582 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します:2020/05/19(日) 00 01 28.02 ID KK5lK8sS0 いや、一回戦は相手が迂闊だっただけだろ 俺ならアキカンとかワンパンだわ 掲示板を軽く眺めると彼は眼を擦りテレビを点ける。 第一回戦のあまりに予想外な展開の試合から 掲示板でのオーウェンの評価は一転した。 しかし彼にとってそれはさほど重要な物ではない。 彼は第一回戦のときと同じように オーウェンが勝つ事を確信しながらも それを確認する己に課した義務を開始した。 * * * * * * * * * * * * * * * * 「はい!それじゃ第二回戦の作戦会議を始めるよー!」 四つ目興信所の所有するパネルバンの中 一回戦と同じように山田達は作戦会議を始めようとしていた。 ます澄診が軽く咳払いをした後に早口で試合場の説明を行う 「取りあえず戦闘場所の鍾乳洞なんだけどここはA、B、C、Dの4つの広いエリアがあって ABCは放射線マークの葉っぱみたいな感じの並び方でその中心がDエリアって感じみたいね 北を上に見て、Aが上の葉っぱ、Bが左下の葉っぱ、Cが右下の葉っぱって感じ! 実際はもっと長めで歪な形だし各エリア同士も近いんだけどね! それぞれのエリアは別のエリアと細めの洞窟で繋がってるって感じ! 元々は観光用の施設として使われたりもしてたみたいでところどころ観光用の足場があったり 観光用の足場の周りは照明が多目についてたりするの。そしてところどころに 崖とかの高低差も結構あったりするみたいだから足元にキヲツケテネ! でも逆に相手を突き落とす作戦なんてのも良いかもね!」 澄診が一息つくと山田が片手に運営から渡された地図を持ち もう片方の手を少し上げて確認を行う 「えーと、俺のスタート地点がBで偽原がA、そしてオーウェンがCだね」 「Aエリアは崖等の高低差が激しい場所が多く、Bエリアは地面は比較的平坦だけど 鍾乳石が他のエリアに比べて沢山あるみたい。Cは鍾乳洞の出入り口があって 管理用の建物とかもここに幾つかあるようね、そしてDエリアの中央には 直径70m程の大きさの地底湖があって天井は2~3mくらいで他エリアに比べて低め あと天井から地面に繋がった鍾乳石が多数あってちょっとした迷路みたいになってるみたいね」 「ま、試合場の確認は一先ずはこんなもんでいつも通り試合の立ち回りとかは 一度対戦相手について確認してから考えるとしようか、澄診ちゃんお願い」 「よし、待ってました!」 澄診は嬉しそうに立ち上がり対戦相手の説明を開始する。 「まずオーウェンの方から、能力について! 自身を核兵器と化し、核爆発を引き起こす能力を持ってる! …んだけどまあ、その能力には使用するとアキカンになってしまう という制約があって既に能力を使用してるんだよね」 「核爆発を起こした事があるって事か…」 「まあそれはあんまり関係ないかな、この能力は アキカンになった後は使えないからね!」 「でも、それだけの事をする覚悟のある人間と言えるわね」 「まま!それよか重要なのはアキカンとしての能力を別に持ってるの!」 澄診がオーウェンの空き缶としての能力の説明を行う 「ふうん、一回戦では大量の空き缶を出して相手を驚かせて 頭上に隠れ潜んでアンブッシュって感じだったね 一見たいした事はできなさそうに思えるけど、ちょっとした事に 色々と応用が効きそうな能力だなあ」 「うん、じゃあオーウェンの経歴について説明しよっか!」 「確か元米軍のレンジャーだっけ?」 「詳しい事は穢璃ちゃんが調べてくれました!穢璃ちゃんどぞ!」 澄診が無駄にテンションを上げて拍手をすると 穢璃はオーウェンについて調査した資料を取り出し話を始める 「とはいっても実のところ彼についての情報は一部機密扱いを受けてるみたいで 精度の高い情報はあまり手に入れる事は出来なかったの、ごめんなさい」 穢璃は少し申し訳なさそうに言った。 「まあ、流石に米軍に対してハッキングとかする訳にもいきませんもんね 仕方ありませんよ、そんな謝らないでくださいよ!」 「すみません、ありがとうございます」 山田の励ましに穢璃は微笑みを返し、話を続けた。 「それで彼は米国陸軍の第75レンジャー連隊魔人部隊長をやっていて 数々の任務をこなしてきた正にプロの軍人と言ったところで―――」 穢璃はオーウェン・ハワードに関する様々な情報を 山田と澄診に伝える。 「成程ね…アキカンになったとはいえ元々が凄い軍人だったて訳か…」 「お、淀輝ちゃん弱気か?淀輝ちゃんだって元自衛官なんだからシャキッとせんかあ!」 澄診はそう言いながら山田の背中をバシバシと叩く 「いてて、やめてよ。いやほら俺は自衛隊時代はまあ実戦経験ない訳だしさ?」 そんな山田を見た穢璃が少し考え込むような素ぶりをし 山田に話しかける 「でも、山田さんは今まで強力な能力を持った凶悪な魔人犯罪者達を倒してきたでしょ 今回もその時と同じようにしっかり傾向と対策を練って油断さえしなければ 勝ち目はいくらでもあると私は思うわ」 「お、おお…!穢璃さんにそう言って貰ったらこれはガンバルしかないですね!」 「まあ取りあえずもう一人の対戦相手、偽原光義についてに移ろうか」 澄診は「こほん」と咳払いをして立ち上がり 再びその場を取り仕切り始めた 「えーと、こいつの能力は三秒以上映像を注視してる人間に対して 思念を飛ばすとその映像を世にもおぞましい見ただけで精神が崩壊して 生きる気力を根こそぎ奪ってしまう映画『ファントムルージュ』に 差し替えてしまうという能力ね、一回戦の対戦相手が突如 色情魔と化して精神崩壊してたのはこの能力が原因だったって訳ね!」 「ファントムルージュ?」 澄診の説明を聞いた山田は怪訝な顔をする 「ファントムルージュってあのファントムルージュか?」 「…そう、あのファントムルージュね」 「あのファントムルージュ?」 なんらかの意思を通じ合わせる澄診と山田に対して穢璃は良く分からずに聞き返す 「あー、穢璃さんはファントムルージュを観た事あります?」 「いえ、ないわ…というか観たら精神崩壊するんじゃないの?」 「うん、まあこの事については後で話そ!今大事なのは 映像を三秒以上注視した精神崩壊する映像を見せられるって事よ! そしてこの映像についてだけど何もテレビの画面とかに限らずに 鏡に映った映像なんかも含まれるから注意してね!」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ザ・キングオブトワイライトの出場者の為に用意された会場近くのホテルの一室 偽原光義は部屋の電気を消しひたすらテレビに映る画面をじっと見ていた 「知世……すみれ…………」 口にくわえていたタバコを灰皿に押し付け ゆっくり煙を吐き試合の事を考え始めた 「相手は元軍人、そして元自衛官……」 そう呟くと偽原は僅かに口元を歪ませた 「ククク………なんだか似たような物同士の組み合わせだな…」 「まあいい…相手がなんであろうと俺は この絶望に包まれた世界の真実を教えてやるだけだ…」 愛用のナイフやスマートフォン、そして 第二回戦の為に予め用意していた道具を手にすると ファントムルージュの流れるテレビをそのままにし試合場へ向かった。 ――――――――――――――――――――――――― 鍾乳洞のBエリア、山田は灰色の野戦服に身を包み 一回戦で使用した物と同じショットガンを背負い 二脚付きの汎用機関銃を地面に設置し、その横で腰を下ろしていた。 山田は今回の戦いでは待ちの戦法に出る事にした あまり性分的に敵を待つの好きではないのだが 今回の対戦相手は両者ともに銃器の扱いに長けた人物であり 特に元レンジャーのオーウェンは罠にも精通していると思われる。 そんな奴らが相手でしかも場所が鍾乳洞となれば いくら相手を500m先に察知できる山田といえど 迂闊に自分が動くのは危険と判断し機関銃を設置し ひたすら相手が動くのを待つ作戦にでたのだ。 そしてそのまま試合開始から10分程経過した 「ああ、これ生中継で観戦してる奴はつまんないだろうね まあ、もしかしたら残り二人は遠くで戦ってる可能性もあるけど」 と、山田がそんな事を呟いていると山田は2時の方向に 赤い小さな点が見える事に気づく 対戦相手であるオーウェン・ハワードが 山田の能力範囲内に入ってきたのだ 「あー、的が小さい方から来ちゃったか」 山田は特殊能力によりオーウェンを視認すると 機関銃をそちらに向けて構え、発砲を開始する。 ダガダガダガダッガッ!ダガダガ!ダッガダダダッ! 先程まで静寂に包まれていた鍾乳洞に機関銃の放つ爆音が鳴り響く! 「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」 薄暗い鍾乳洞がマズルフラッシュと曳光弾によって照らされる! ダッガダガダダ!ダガダガダガ!ガガダガダガッ! しかし山田の視界に映る小さな赤点は左右に素早く動き 時には小さく跳ねながら確実に山田の方へと近づいてくる。 「的が小さいとは言え、殆ど怯む様子も無く素早い動きで 遮蔽物間を移動するなんて、流石は陸軍の魔人レンジャーだねえ!畜生!」 機関銃の弾を撃ち尽くした山田は素早くマガジンを取りかえる。 その隙をついてオーウェンは驚異的スピードで山田の居る方向へ一直線に駆ける! 二人の距離が200mを切ったところで山田はリロードを完了させ 再び機関銃の射撃を再開する。 ダガダガッ! ダガガガダガッ! ダダダガガッ! 相変わらず小さな赤点は素早く動き着実に山田へと近づきつつある 山田はオーウェンとの距離が100mに到達したところで 前方にスモークグレネードを放り投げ、機関銃の折り畳み式のストックを 広げて抱え上げ立ち上がり機関銃を肩撃ちの状態で構える。 射撃精度は落ちてしまうが、オーウェンが一回戦で何らかの毒物が仕込まれたであろう パームピストルを使用していた事を考えると、ここまで距離を縮められたならば こちらも何時でも動ける状態になっておかなければ相手の攻撃を受けてしまう。 ダガガガッ! ダガダダッ! ダダダ! 山田は少し後ろに下がりながら煙幕越しにオーウェンを射撃する。 オーウェンは不規則に動き回り続ける 「うっわぁああ!全っ然!当たんないよチクショウ!」 山田は煙幕が消えぬうちに再び機関銃のマガジンを交換する。 これが機関銃の最後のマガジンだ。そして再び射撃! ダガガガダガガダッガ! ダガガッ! ダッダガガ! オーウェンは80m程の距離を保ち動き回り続ける。 山田はオーウェンの動きに若干の変異があった事に気付く オーウェンは徐々に山田から見て左の方向へと移動しつつあるのだ 恐らく煙幕を避け回り込むつもりなのだろう。当然の対策だ。 それに対して山田は煙幕の中へと入り射撃を続ける。 能力により山田はオーウェンの姿を一方的に確認できる! ダガダガッ! ダガダンッ! ダガガッ! オーウェンは銃弾の飛んでくる方向から 煙幕の中心部付近に山田が居ると想定し若干距離を縮めつつも 徐々に山田から見て左の方へと回り込もうと移動し続ける。 やがて徐々に煙幕が消え始める。 相変わらず山田は機関銃を射撃し、オーウェンも徐々に左へ回り込む動きをする。 そしてオーウェンが山田から見てAエリア方面の正反対方向、 方角にして西南西に位置した時山田はオーウェンの方向に銃を向けたまま 構えを腰だめ撃ちにかえ射撃しながらDエリアの方向へとやや速足で向かい始めた。 それに合わせてオーウェンも距離を離されないように 山田の後退に合わせて動き回りつつもジリジリと近づこうとし 尚且つ時折山田の目前に空き缶を召喚し山田の気を散らし 山田の背後に空き缶を召喚する事で山田が空き缶に躓くよう仕向ける。 (アルミ缶の中に時折スチールを混ぜる事により、転びやすくしてある) しかしオーウェンの能力使用を想定していた山田は それらを慎重に足で払いのけながら射撃と後退を続ける。 しかし山田は突如背中に妙な違和感を感じる。 背負ったショットガンが何かにぶつかったのだ すばやく背後を確認するが一見そこには何も無いように見えるが そこがオーウェンが一度移動を行った場所である事に気付くと それがオーウェンがしかけた罠である事を瞬時に判断する (まさか相手はこんな物を持ってきてたのか…!) そこには単分子ワイヤーが張られていたのだ もし迂闊に走ってこれにぶつかったりしたならば 肉を確実に裂かれていただろう。 無論、単分子ワイヤーといえどただ張っただけでは 余程の勢いでぶつからない限り骨を断たれると言った程の切断力は無い しかしもしこれが運悪く頸動脈等を切り裂いてしまえば ダメージは相当なものとなるであろうし 小さな傷を負うだけだったとしても戦闘中に移動を妨げられ その上にダメージを受ければ大きな隙が生まれるだろう。 ほぼ視認不可能である事が精神的プレッシャーを生む。 オーウェンは素早く動きながら自分が遮蔽物として利用した 鍾乳石と鍾乳石の間にひたすら単分子ワイヤーをしかけていたのだ 山田は姿勢を低くし罠をやり過ごし、同じ物が他に近くに無いか確認しながら 機関銃の射撃を続ける。さっきの罠に気を取られていたせいで かなりの接近を許してしまっていた。 (同じ罠があるとヤバイかもしれないけど…多分こっちの方向には これ以上しかける余裕が無かったはず…ここはやるしかない…) オーウェンに向けて機関銃の残りの弾を撃ち切ると山田は 背負っていたショットガンを素早く構えオーウェンに向けて 一発発射する。そして素早く身体を反対方向へ向けると 前方に跳躍しながら身体を右から左にへと大きく振り出した そして着地と同時に再び大きく跳躍!今度は身体を左から右に大きく振る。 (あれはストレイフ走法…メカ!) ストレイフ走法とは 1996年に米国の物理学者アイディ・ストレイフ博士が考案した独自の走法であり 跳躍しながら身体を大きく左、右と交互に振る事により 筋肉の伸縮と慣性を利用した爆発的スピードを得る事ができる走法。 実際にこの走法で加速を得るためには強靭な肉体と訓練が必要であり 尚且つ慣性を殺さずに加速を得る事が出来たたとしても、 肉体を正確に制御できなければコントロールを失い慣性により あらぬ方向にすっ飛んで行きかねない危険な走法でもある。 本来、鍾乳洞の様な障害物が多く足場の不安定な場所での移動には あまり適した走法とは言えないがオーウェンとの距離を取る為に 山田はどうしても突発爆速跳躍的速度が必要であり この走法こそが現在の山田の持つ最も高速な移動方なのだ とにかく彼は精神を研ぎ澄まし、跳躍ごとに次の足場を確認し 慣性のコントロール限界に若干余裕ができる程度のスピードで 身体を捻る様に振り回し超速跳躍を続ける。 僅かにでも躓いてしまえば壁や鍾乳石に激突するか もしくは奈落の底へと真っ逆さまだ! ちなみにこの走法は人体の絶妙な重心バランスと 筋肉の脈動が生み出した奇跡の走法であるためアキカンには使えない。 しかし、アキカンの体躯でありながら陸軍レンジャーの身体能力を持つ オーウェン・ハワードは山田がストレイフ走法を始めた一瞬はかなりの距離を離されたものの その後はほぼ同じ距離を維持したまま山田を追い続ける (クソっ!せめて中央エリアまではなんとか辿り着かないと) (やはりその速度は長くはもたないようだメカな) 当然ながら慣性を生かし続ける為に常に跳躍しなければ いけないこの走法は体力を大いに消耗する。 そして先程も申したように、鍾乳洞でこの跳躍を続けるのは 相当な集中力を要し、精神の消耗も凄まじい! 山田とオーウェンの距離は現在130m程を維持している。 もしこの状態で距離が100m以内にまで縮まればオーウェンは能力を使用し 山田の前方や足元に空き缶を召喚し山田の跳躍の妨害を行うだろう 先程はただ慎重に足を運べば良かっただけだが 高速移動中の今の山田にとってはたった一個の空き缶が命取りになりかねない。 山田はそのままの速度を維持しBエリアから中央エリアへの細道へと侵入する。 これが最後の難関である!細い通路の壁や天井にぶつからず、それでいて 尚且つオーウェンに追いつかれないよう出来る得る限りの速度を維持する! それが如何に困難な事であるか! 精神と体力の消耗、そしてコントロール調整の為に山田は少しずつだが 速度を落としていく、それによりオーウェンと山田の距離も徐々に縮まる。 129m……128m……126m… 124m……121m……115m……109m!! その時!山田は跳躍と同時に身体を左に180°回転させ 両手に抱えたショットガンを二連射した! 「それで私を倒せると思ったメカ?」 オーウェンは山田が身体を反転させているのを見た瞬間 銃撃を予測し余裕の表情で1m程の高さに跳躍し 身体を斜めに傾け、更に全身を高速回転させていた! 散弾の一部がオーウェンにぶつかる! しかし散弾の飛来する方向に対して 最も装甲が厚くなるよう角度調整し、さらに全身を 高速回転させたエネルギーにより散弾を弾いた! これは戦車戦において、傾斜装甲を生かす事の出来る 1時半、4時半、7時半、10時半の方向を敵に向けて戦う戦法 『食事時の角度』の応用だ! (詳しく知りたい者はドイツの戦車教本『ティーガーフィーベル』を参照せよ!) 「うわっ狭い通路ならいけると思ったのに!」 山田は後ろを向いたまま一度着地し 再び身体を左に180°回転させながら跳躍! 勢いをほぼ生かしたまま更に回転の力を加速に用い前進! 通路を抜けて山田はDエリアに到達した。 ――――――――――――――――――――――――― オーウェンと山田の追いかけっこはDエリア到達後も 引き続き行われていたがに少しその様相を変えていた 山田は湖の近くの少し大きめの鍾乳石が密集する地点で それらの鍾乳石に隠れつつショットガンでけん制する それに対してオーウェンは飛び跳ね攻撃をかわしたり 先程と同じように散弾を弾きながら山田の周りに 単分子ワイヤーのトラップ張り巡らせじわじわと追い詰める。 このままではショットガンの弾をじわじわ消耗し 罠を張られている山田の方が不利だろう しかしそこで異変が起こった 「なんだお前達もうドンパチやってんのか…」 二人丁度中間地点から見て湖を挟んだ反対側の 迷路状になった鍾乳石の壁の奥から偽原が現れたのだ 二人は漁夫の利を狙った偽原の攻撃を警戒しながらも 戦闘を続ける。しかし偽原は次の瞬間とてつもない行動に出た 湖へとダイヴしたのだ! 「え?」 「メカ?」 山田とオーウェンはその状況に一瞬困惑するが両者共に お互いの様子に注意を払いつつすぐさま、湖へ飛び込んだ偽原を 確認しようとする。そしてオーウェンは水面に 妙な点がある事に気付く、水面がキラキラと妙に光を反射している… のは別段妙な事では無い、何故なら湖を照らす照明が多数設置されてるからだ では何故、多数の照明で湖が照らされているのか… それはも別段妙なことではない。 この鍾乳洞は元々観光用の施設として使われていたのだ この湖の傍にも立て札が立てられ、この地底湖に関する伝承や うんちく等が書かれている事からそういうライトアップなのだろう。 では何が妙なのか? それは水面に妙に大きな白い四角い物体が映っているのだ、 その物体は天井に張り付けてあり、更に赤字で文字が書かれているようだ 湖に映った状態で正常に読めると言う事は元は鏡文字だったのだろう オーウェンはその文字を読み上げる 「緋色の…幻…影……!?」 オーウェンがそれが偽原の仕掛けた罠であると気付いた時には 既にオーウェンは『それ』すなわち、水面に映された『映像』を 3秒以上注視していた。そう、偽原の能力の効果条件を満たしてしまったのだ! 「メカァ、メカァアア!!」 ファントムルージュを見てしまったオーウェンは悶え苦しむ!! 「うぎゃらららぐぁああなんなんなんだぁこれうわああああ!!」 そしてオーウェンが苦しみだしたその直後に少し離れた場所からも悲鳴が! 山田がもがき苦しみながらよろよろ歩く そして今一度湖を覗きこもうとして湖に落ちた! 「ぼごぼごが!ばぐぼぼぼぼごばば!ごぐぶぶぼぼぼぼば!」 湖に落ち、溺れゆく山田を確認しながら偽原は湖から上がり びしょ濡れの上着を脱いで呟いた。 「まさか二人同時にこうもあっさりひっかかってくれるとはな」 偽原はそう言いながらポケットに入れたタバコを取り出す。 しかし湖に飛び込んだせいですっかりしけってしまった事に気付くと 煩わしいといった表情をした後タバコを投げ捨てその場を後にした。 ――――――――――――――――――――――――― 「知世、すみれ……俺は…俺が間違っているのか…?」 試合終了から3時間後 偽原光義は試合会場から遥か離れた関西の地、伊丹空港に居た。 そして飛行機から降りるや否や一心不乱にタクシー乗り場へと走り 運転手を急かし自分が住んでいたアパートを目指した。 試合中のある出来事が心に引っ掛かり どうしてもそれを確認する為にアパートへと 戻らずにはいられなかったのだ。 そしてタクシーの中で偽原は何度もノートPCや スマートフォンを確認するが自分の探している物が見つからず焦っていた。 やがてタクシーがアパートの前に着くと偽原は 運転手に適当に掴んだ紙幣を全て渡し逃げ出すかのようにタクシーを降りた。 渡した料金は本来の5倍近い額だったが今の偽原にとってそんな事はどうでもよかった。 「俺は…お前たちに一体何を…俺が全て悪いのか……?俺がみたものは…?」 アパートの自室に着くなり偽原は扉を蹴破るかのような勢いで開ける――― 「こ、これは……一体…どういう事だ…!?」 そこにあったのは真っ黒な画面を表示させた ごく普通の何の変哲もないテレビだった。 ――――――――――――――――――――――――― 話は三時間ほど前に遡る。 「全く、ポイ捨てなんてマナーが悪いですよ」 偽原はその声を聞くと自分の身に何が起きたのかを理解した 自分の背後に立つこの男、山田に両手両足を撃たれたのだ そして山田は素早く偽原に近づくと背中を蹴り 前のめりに倒れさせ両手に手錠を嵌め 背中に細い杭のような刃物を突き刺した 「ぐぅ…! な、何故だ…!?」 湖の底に沈んだと思われた男、山田は 嬉しそうににんまりと、したり顔をしてみせた 「ははっ俺の演技、中々良かったと思いません?」 そう言いながら山田は先程、偽原の背中に 突き刺した刃物を足で思いっきり押し込む 「うぐぁうっっ!!」 「警察関係者でしたら知ってますよね?対魔人用の道具の一つ 『電磁思考抑制杭』の事を」 『電磁思考抑制杭』とは特殊な合金でつくられ 先端に電気パルスを発する装置を埋め込まれた杭状の刃物であり これを魔人の脊椎(胸椎が最も望ましいとされる)に差し込むとその魔人は 自分の認識に対しての自信を著しく失い、他人に認識を強制する為の力が弱くなる。 (個人差はあるが基本的に魔人能力そのものが弱体化する事は 殆ど無く、魔人能力の発動が極めて難しい状態になる) また他人の話を受け入れたり影響を受けやすい状態になる。 取り扱いには『第一種対魔人拘束具使用資格』が必要。 「くっ…なんだ……お前は、俺を洗脳でもするつもりか…? 一体何の目的があるのかは知らんが…俺はその程度の道具には屈さんぞ」 「ああ、ちょっと待って下さい!違うんですよ、ちょっと話したい事があるです! それでちょっと能力を使われると怖いから念の為に打ち込んだだけですって!」 「話したい事だと?」 「そうそう!そうなんですよ!っていうかあれですね 気になりません?何であなたの能力が俺に効かなかったのか」 「ふん、どうせ事前に能力を事前に知っていて 湖に映った映像を見なかっただけなんだろう?」 「いやー違いますよ」 山田はニヤニヤしながら答えた 「実は俺、ファントムルージュを観た事があるんですよね」 「ふざけるな!!あれを見て正常で居られる人間なんて居るはずがない!!」 山田はやれやれと言った様子で話を続ける 「あの映画は確かに絶望的なものでした…俺も観たその日は頭痛が治まりませんでした。 でもですね、ただの漫画原作の映画でそこまで人が絶望するわけないでしょう? いやまあ、確かにそんだけの作品を作る事は不可能ではないかもしんないですけど、 特に魔人が能力でそういった映画を作るなんて話は想像に難くないですね あなたから言わせれば魔人がテロの為に作った作品なんでしたっけ」 山田はそこまで語ったところで悪寒を感じ固唾を飲んだ。 嘗て澄診から聞かされた【ML】と呼ばれる、とても素晴らしい作品でありながら 全てを知ると発狂してしまう映像作品の話を思い出したのだ。 「でもですね、仮にそこまでの映画が作られたとしても 関西だけで人気漫画原作の映画が公開されたなんて変な話だと思いませんか? 俺の知ってるファントムルージュ・クライシスってのはこれなんですね」 そう言って山田は懐から一枚の新聞の切り抜きを偽原に渡す 「なんだ…『お手柄!イケメンオットセイが事件を解決』………?」 「『関東にてファントムルージュという言葉をうめきながら倒れる人々が突如急増 これを当時希望崎学園に居合わせたイケメンオットセイと3人の魔人が解決』なんだこれは…」 「事件の顛末についての詳細はこれに書いてありますよ 割と長いんで今はとりあえずざっと見て、後で時間があるときにでも読んでくださいね」 そう言いながら山田はホチキスで止められた数枚の紙を渡す http //dngdice.rosx.net/log166.html 偽原はその紙をパラパラと捲りざっと目を通す 「馬鹿な…ふざけるのもいい加減にしろ!あれはこんな生ぬるい物じゃない!」 「…あなたは、ファントムルージュ・クライシスまでは何のお仕事をしてましたっけ?」 「魔人公安だがそれがなんだ」 「魔人公安…ふんふん、つまりアナタはその時も自分が魔人だったと… では一つお尋ねしますけど、あなたの魔人能力ってなんだったんですか?」 「それは……それは………それは…?」 「実は試合の前にあなたについて色々調べさせてもらいましてね それによるとあなたが所属していたのは魔人公安ではなく刑事部、 それも魔人刑事部ではなく普通の刑事部という事になってるんですよねー。」 「刑事部……?」 「そして正義感が強く様々な事件に首を突っ込み真摯に取り組み 持ち前の捜査力とナイフ捌きにより見事に事件を次々解決!」 そう言いながら山田はナイフを素早く振り回してから フェイシングの真似事をしてみせる 「やや強引ながらも素晴らしい仕事ぶりを見せ『魔人公安に匹敵する』 『非魔人の真野五郎』なんて呼ばれ目まぐるしい活躍を遂げるエリート刑事だったとか!」 「魔人公安に……匹敵…?…エリート刑事………?な、何を…」 偽原の身体中から汗が滲み出し、呼吸が荒くなっていく 出血の影響もあるだろうが山田の言葉に動揺しているのは明らかであった 「ま、ぶっちゃけるとあなたの奥さんだった知世さんも 娘のすみれさんも実は今も生きてるんですよね」 偽原の心の中で何かが崩れ去る 「確かに二人ともあなたと一緒にファントムルージュを観る約束をして あなただけが仕事で観れなかった。それは真実なんです。 無論ファントムルージュが酷い作品で二人が絶望したっていうのも真実です。 しかしだからと言って二人は触手やモヒカンザコに襲われた訳では無かった ファントムルージュの力はそこまで凶悪ではなかった」 「しかし当時幼かったすみれさんは絶望のあまり道頓堀からその身を投げ出した」 「あ……あ…ああああ!!」 偽原の中で崩れ去った何かが別の形へと変容していく 「すみれさんは救助活動により一命を取り留めたものの意識不明の重体となった なんでも一応生命活動に支障こそないけれど今でも目を覚まさないとか…」 「そんな…ウソだ……俺は…真の絶望を観たんだ……」 「その後あなたはすみれさんの事で自分を必要以上に責め、知世さんとも離婚した」 「そして…」 「これは憶測に過ぎないんですが、あなたの様々な絶望や自分の責任を認めたくない気持ちと それを認め自分は罰せられなければいけないという気持ちが混ざりあい 自分を絶望させ、他人を絶望させ、世界を絶望させる幻影を見せる能力に目覚めた…」 「う、ああ、あ、うわぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!」 偽原の絶叫が木霊し、絶望が偽原の精神を蝕む それは偽原の記憶にあるどんな絶望よりも大きく現実的であった 「まあ、その後どうするかはあなた次第ですね、俺としては一応 現実と向き合い直して真っ当な道を進む事をお勧めしますけど」 そう言いながら山田は偽原の首を ナイフで切りつけ偽原の絶望に仮初の終りを与えた ――――――――――――――――――――――――― 「ファントムルージュを見た事があるから能力が効かないなんて あんな嘘をついたのは説得の効果を上げるため?」 兎賀笈穢璃は試合を終え戻ってきた山田にタオルを渡しながら尋ねた 「お、ありがとう、まーそんな所だねー」 そう、山田が偽原の能力を受けなかったのは決して山田に ファントムルージュへの耐性があった訳ではない 山田は映像を見なかった、ただそれだけなのだ オーウェンは一回戦の偽原の戦いと偽原の経歴を調査する事により 偽原の能力が映像を注視した人間にファントムルージュの幻影を見せる事により 発狂させ、生きる気力を完全に奪う能力である事を予測していた。 しかしそれが水面に映った映像にも有効である事に気付いたのは 偽原の能力効果条件を満たしてしまった直後であった それに対して澄診の能力により偽原の能力を完全に把握していた山田達は 中央の湖付近で戦闘を行えばやがて偽原がなんらかの方法で 湖を注視させて能力を使う事を予測していた その為、山田は偽原が湖に飛び込んだ瞬間からずっと目を瞑っていた 山田の能力はありとあらゆる物を透過して 魔人を見る事が出来る例えそれが自分の瞼であろうと 能力によって常にオーウェンと偽原のみを注視しながら 山田は偽原の能力にかかった振りをして湖入り溺れた振りをしたのだ (もし水中で偽原が襲い掛かってきた場合はナイフでの迎撃を予定していた) 「ま、その辺について他にも理由があるんだけどとりあえず休憩したいな」 ――――――――――――――――――――――――― 試合後、ホテルに戻った偽原が見たものは 電源が入ったまま何も映さないテレビだった DVDプレイヤーを確認すると狂気じみた文字で 「ファントムルージュ」と書かれたDVDが入っている 押収して手に入れた海賊版DVDを焼いたものだ しかしDVDを再生する事ができない。 一度ノートPCに入れて確認したが確かにデータは あるはずなのだがどうやっても再生できない。 それはノートPCやスマートフォンに 入れていた動画データも同じであった。 そしてそれから三時間後、関西のアパートに戻った偽原は テレビを確認した。ホテルのテレビと同じで電源は入った状態であり 入力モードはDVDになっており本来であれば DVDの映像が流れているはずだった しかしそのテレビに接続されたDVDプレイヤーは ディスクトレイの内側から無理矢理力を加えたかのように破壊されており そのすぐ傍には空のDVDケースが開いた状態で置かれていた 偽原には分からなくなった 今までの自分の人生のうち、何が真実で何が幻影だったのかを このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/tohonktkt/pages/427.html
SSらしきもの置き場。 文章力? 知るか! ふらんの最終試練 VS カルヴァドス VS ウォッカ
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/178.html
第一回戦【底なし沼】SSその2 「さて次は『底なし沼』の戦いです! 実況は私、佐倉光素と」 「解説の埴井きららがお送りします! ……ところで光素ちゃん?」 「なんでしょう?」 「あたし、『底なし沼』って何回かはまったことあるんだけどね」 「あるんですか……」 「意外とあれって、沈まないんだよ。動きにくいだけで盛り上がらないかも」 「心配ごむよう! この沼は、とある魔人が造った“理想的な”底なし沼なのです!」 「理想的ってどうゆうこと……?」 「もうズッブズブ沈むからバッチリです! まるで道ならぬ恋のように!」 「あっ、その話きょうみあるな!」 「それでは、間もなく試合開始です!」 「そして光素ちゃんの恋話(コイバナ)は試合の後で!」 「しません!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 裏トーナメント第一回戦『底なし沼』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ どこまでも続くかのように思われる広大な泥濘(ぬかるみ)。 奇怪にねじれた木々が日光を遮り、昼なお薄暗く陰鬱な空気が充満する。 不定形に広がる底なし沼の見えざる顎門(あぎと)が、そこかしこで犠牲者を待ち受けていた。 「見えないっスねー。奴さんどこに居るんスかねー」 夜魔口砂男(やまぐち ざんとまん)は慎重に枝から枝へと移動する。 砂地迷彩柄のアロハシャツを着た青年ヤクザだ。 彼の能力は『砂のように眠れ』。 手の平から特殊な砂を生み出し、その砂を浴びた者は眠りに落ちる。 「近付かれたら終わりじゃ。遠くから『砂』で眠らせて確実に仕留めるぞ」 アロハシャツの内側から、砂男の兄貴分である夜魔口赤帽(やまぐち れっどきゃっぷ)の声が飛ぶ。 赤帽の身長は15cmと小さいが、凶暴で屈強な武闘派ヤクザだ。 いや、屈強な武闘派ヤクザであった。 今の彼の姿は、手足のついた生きたアキビンである。 彼の能力は『血に染まる蛇の鮮血』。 体内に特殊な液体を生成し、その真紅の液体を飲んだ者の肉体を強化し支配権を得る。 能力の過剰な連続使用の反動で、彼の姿はアキビンとなってしまったのだ。 姿を見せぬ敵に苛立つ砂男は、肩甲骨の辺りに硬い物が押し当てられるのを感じた。 ヤバいと思うのと同じ速さで、体が宙に浮く感覚がやってきた。 そして、樹上より沼へと落下する最中に、ようやく敵の姿を視認した。 背後に突如として現れた敵が、砂男をトングで掴み投げ落としたのだ。 砂男たちの対戦相手、聖槍院九鈴(せいそういん くりん)は、合気道とトングを組み合わせたようなまったく伝統的な武術、トング道の達人である。 彼女の能力は『タフグリップ』。 トングで掴んだ物体を望む限り絶対に離さない能力だ。 つまり、彼女のトングに捕まった者は――死あるのみ。 九鈴の両手にはトング。背にはキャリーバッグ。 胸まで覆った河太郎(ガタロ)と呼ばれる胴付長靴に、顔全面を覆う防塵マスク。 (色気のねぇことで……) あまりにも実用的な九鈴のファッションに失望する砂男の視界を泥が覆い尽くした。 夜ごと山中を徘徊し殺戮を繰り返していた九鈴にとって、樹上活動は慣れたものだった。 両手のトングを使い、枝から枝へと猿よりも素早く飛び移る。 砂男の感覚は、赤帽の分泌する液体によって鋭く研ぎ澄まされていたにもかかわらず。 その死角を突いて音もなく移動し、背後を取ることは造作もないことだった。 ◆ 底なし沼とは、流砂現象を引き起こす沼のことである。 泥や砂に含まれる水分が一定以上となり飽和すると、その形状が崩壊し流砂現象が起こる。 つまり。 ――両手から砂を出す。全力で放出する。 砂男の能力ならば。 ――徐々に手応えが増してくる。引き続き全力で砂を出し続ける。 大量の砂を加えることで周囲の底なし沼の流動性を失わせることが可能なのだ。 ――砂の放出を続けながら、徐々に体を上へと引き上げてゆく。 砂男は底なし沼の中から、再び大気の中に帰ってきた。 だが、その胸元に赤帽の姿はない。 泥中でもがくうちに胸元からこぼれ、底なし沼に呑みこまれてしまったのだ。 防塵サングラスを拭い、聖槍院の姿を探し求める。 足場は『砂』によって十分に確保することができたが、敵の姿は見当たらない。 「デテコンカイッワリャーッ!」 砂男は、彼にとってはめずらしいことだが、荒々しいヤクザスラングで吠えた。 自分ひとりとなっても敵を必ずシメるという気迫が、彼にそうさせたのだ。 だが、返事はない。 そして、返事のかわりに側面から飛来した木の槍が砂男の脇腹に刺さった。 『聖槍院』の家名は、宝物殿『聖倉院』を守護していたことにより賜った名である。 ゆえに、特に槍の術に長けているわけではない。 だが、人工物に溢れる都邑(とゆう)から遁(のが)れて生きる為の聖槍院の業は、 「五遁」すなわち山海森沼野(せんがいしんしょうや)あらゆる自然物を利用する。 五遁を為す道具を――遁具(トング)と呼ぶのだ。 樹木より授かった即席の槍を投擲する、聖槍院流投石術『トングつぶて』の派生技。 トングを投槍器(アストラル)の如く用いる技である。 さらに、九鈴の『タフグリップ』によってリリースポイントは完全に制御され、その命中精度は極めて高い。 砂男は、九鈴の姿を捉えられない。 右から。左から。上から。後ろから。 槍の投擲間隔はそれほど短くないが、飛来する方向が一投ごとに全く違う。 影すら見せず、木々の間をトング術によって移動し続けているのだろう。 砂男は、ただ槍を避け続けるしかなかった。 その時――!! ◆ 沼の中から巨大な鋏が現れた。 刃渡り2メートルの赤黒い鋏が、鋸歯(きょし)状の凶悪な牙を大きく広げて獲物を求めた。 鋏の付け根の丸みを帯びた掌部には、真っ赤な棘が密生していた。 この鋏の持ち主こそがこの沼地の王、ザリ・ガナーである。 彼は体長10mを超え、全身を赤黒い甲冑に包んだアメリカザリガニである。 ザリガニ類はどこまで大きくなることが可能なのだろうか。 10kgを超える巨大なロブスターが捕獲されたニュースは頻繁に目にする。 摩周湖には1mを超える巨大ウチダザリガニが棲んでいると言われているし、 伝説を紐解けば島とも見紛うクラーケンの正体がウミザリガニという説もある。 ザリガニ類は極めて長命であり、脱皮の度にその体格を大きくしてゆく。 つまり、環境さえ整えば、際限なく巨大化する可能性があるのだ。 巨大ザリガニの胃の中に、夜魔口赤帽は居た。 沼地に沈んだ赤帽は、ザリ・ガナーによって捕食されたのだ。 ザリ・ガナーのサイズが、赤帽を丸呑みできるほど巨大だったのは幸運だった。 飲み込まれ、胃の中に送られ、そして胃の中に生える胃歯ですりつぶされる前に、 『血に染まる蛇の鮮血』によって支配下に置くことができたのだ。 赤帽に操られたザリ・ガナーは、次々に樹木を斬り倒していく。 ついに隠れ場を失った九鈴が姿を現した。 斬り倒された木の幹の上に降り立ち、周囲の沼面にトングを何度も刺し性状を確認する。 巨大ザリガニの威容に臆する様子はない。 ゴミは掃除する――ただそれだけのことだから。 九鈴は背中のキャリーバッグをおろして沼面に浮かべ、二本のトングを低く構えた。 「ところで掃除屋さんよお――」 ザリ・ガナーの中から、赤帽は九鈴に問いかけた。 「手前(てめえ)から見て俺たちヤクザもんは、何だ? やっぱりゴミか?」 「『ひとあるところ――』」 それは赤帽への答えというよりは、詠唱を捧げるような口調だった。 「『澱みはうまれ、澱みはヤクザをうむ。ヤクザは澱みの化身なり。』 『ヤクザとはゴミにも清掃者にもなりうる者なり。』」 「ハッ! 悪くない理解だ、嬉しいねえ! で、俺らは『どっち』だと思うんだ?」 「たしかなことは――」 九鈴は二本のトングを水平に掲げ、牙の並ぶ刃先をガチリと鳴らした。 「じゃまをするなら、掃除する」 「ええ答えじゃ!」 赤帽は嬉しそうな声でそう言うと、ザリ・ガナーを操り恐るべき鋏で攻撃をしかけた。 振り下ろされる巨大な鋏の切っ先を、九鈴はトングで掴み取り斬撃軌道を逸らす。 鋏で叩きつけられた沼の水面が、泥を高く跳ね上げた。 固い大地の上ならば、いかに巨大な怪物であろうともトングの合気で投げられよう。 だが、ぬかるむ沼地にあっては合気の作用に必要な安定した力点と作用点は得られない。 むろん相手が人間であれば、五遁において聖槍院流が遅れを取ることはないだろう。 だが、甲殻類であるザリ・ガナーは沼地の王。底なし沼に最もよく適応した生物なのだ。 トングで掴んだ鋏が引き戻される力を借りて、九鈴は宙に舞った。 狙うは水面より4mの高さに位置するザリ・ガナーの両眼! 感覚器官としての触角は大気中ではあまり役に立たず、視覚破壊は有効だ。 しかし、横から砂男のブラックジャックが飛来! 二本のトングを交叉させて防御するが、砂袋が裂けて砂が飛散する! 砂男の能力を防塵マスクで防ぐことはできない。 ひとたび砂を浴びた状態となれば、睡眠効果はあらゆる物質を透過して浸入するのだ。 強い眠気が九鈴を襲い、そこにザリ・ガナーの長大な第二触角が鞭のように振り下ろされる! 九鈴は再び泥水の中に背中から叩きつけられた。 胴付長靴の中に泥水が浸入する。 ひとたび水の浸入を許せば、胴付長靴は優れた防水性能が仇(あだ)となり危険な重量負荷となる。 九鈴は素早く胴付長靴から脱出し、立ち上がった。 防御効果がないと明らかになった防塵マスクも外す。 白い上着と葡萄色(ワインレッド)の袴は泥に塗れ、身体にべったりと張り付いている。 「おかしいっスねー。あれだけ砂を浴びてなんで立てるんスかね?」 砂男が訝しがる。 なぜ眠りに落ちず立ち続けることができるのか? その理由を知るには、道着のさらに奥にある九鈴の尻を見る必要がある。 一本のトングが、その尻を強く挟んだ状態で『タフグリップ』により固定されていた。 トングに挟まれる痛みにより、眠気に抗しているのだ。 勝利のためには自らの身体が傷つくことも厭わぬ研ぎ澄まされた精神性! だが、膝下まで没する深い泥の中にいる九鈴に、ザリ・ガナーの連攻撃が襲い掛かる! 右鋏脚(きょうきゃく)を袈裟懸けに振りおろす! トングで挟み逸らして回避! 左鋏脚水平斬り! トングで上方に逸らしつつ半身を水中に没しながら回避! 右! トングで回避! 左! トングで回避! ザリガニの武器は鋏脚だけではない! 歩脚のうち前二対の先にも鋏があるのだ! 右第一歩脚の小鉗(しょうかん)による斬撃! トングで受け止める! 受け止めた鋏を膝でへし折ろうとするが折れない! 甲殻類さすが恐るべき頑丈さ! 左第二触角による鞭のような一撃! 先ほど掴んだ第一歩脚を盾にして防御! そこへ砂男のブラックジャックが投げ込まれる! 的確に九鈴の顔面を狙った凶器はトングで捕捉され、すぐさまザリ・ガナーの顔面へ飛ぶ! 砂が炸裂! だが巨体のザリ・ガナーにはこの程度の砂は何の効果も及ぼさない! 右第二歩脚の小鉗がドリルのように突き出される! 二本のトングをクロスさせて捕獲! ドリル突きの回転力をトングの合気で増幅し、指節を破壊! トング道恐るべし! 右第二触角による鞭のような一撃! トングの連続突きで迎撃! 触角は感覚器官なのでこれは痛い! ザリ・ガナーが怯んだ隙に懐から投げトングを取り出し両眼を狙い投擲! しかし投げられた二本のトングは大顎脚(だいがくきゃく)によって防がれる! ザリガニの大顎脚は見た目も機能も脚そのものだ! 左右の鋏脚で同時攻撃! 左右のトングでそれぞれの鋏を掴んでカチ合わせ軌道を逸らす! しかし! ザリ・ガナーの暴威によるダメージは、九鈴の足元に蓄積していた! 繰り返される激しい攻撃に軟弱な地盤が崩壊し、底なし沼が口を開く。 フロートに用いるはずだったキャリーバッグは、既に砂男によって抜け目なく確保されていた。 そして九鈴は、泥の中へと沈んでいった……。 ◆ 強い!! ザリガニが強い!! やったぞ!! やったぞ!! ザリガニヤッター!! 草葉の蔭から快哉の叫びを上げたのは、この底なし沼を作った魔人である。 酔狂にも彼は自らを『ザリガニさん太郎』と号していた。 彼はザリガニが好きだった。 ニホンザリガニも好きだし、ウチダザリガニも好きだし、タンカイザリガニも好きだった。 ヤビーも、ブルーマロンも、クーナックも、タスマニアジャイアントザリガニも皆好きだった。そして特にアメリカザリガニが大好きだった。 彼は、アメリカザリガニの楽園を作ろうと考えた。 死亡制約によってザリガニの生育に理想的な沼地を作り出す能力『ダーク髑髏ムーン』。 栄養に富み、濁った水が淡水魚を寄せ付けず、木々と瘴気が野鳥を阻む。 この環境が、沼地の王ザリ・ガナーを生み出したのだ。 ザリガニさん太郎が、沼地の王ザリ・ガナーを生み出したのだ。 ◆ (わたしのせいだ) 九鈴の意見は違った。 彼女の内面にあるゴミ一つない清浄な大聖堂に、謝罪の言葉が響き続ける。 (ごめん――ごめんね――。みんなわたしのせいなの。 わたしのせいで、みんな苦しむ。わたしのせいで、みんな死ぬ。 九郎も父さんも母さんも雨雫(しずく)も。みんな苦しんで死んでいった。 これからももっとおおくのひとがくるしむもっとおおくのひとがしぬみんなしぬ あゆみさんもあかばねはるもたかしまだいらよつばもみんなしぬわたしのせいで ごめんねごめんねわたしのせいでごめんね――) 自分の力が足りなかったから。 手にしたトングが届かなかったから。 だから世界はこんなに不幸(ゴミ)で溢れている。 だからあの巨大な化け物が生まれてきた。 生態系を破壊する、ザリガニの姿をしたゴミを掃除できなかったから。 深く。さらに深く。 九鈴の心と体は底のない謝罪の沼を深く深く沈んでゆく。 ◆ 昭和二年五月十二日。横浜港に到着した一隻の船があった。 船の名は大洋丸。 大洋丸には食用ガエルの餌とするためのアメリカザリガニが積まれていた。 ニューオリンズを出港した時に100匹だったザリガニは、 一か月の過酷な船旅によってその数を約20匹にまで減じていた。 その中には、後のザリ・ガナーと呼ばれる者の姿もあった。 水環境の清濁を問わぬ生命力と、動植物見境なく食べる旺盛な食欲、 そしてニホンザリガニの20倍を超える繁殖力によって彼等は瞬く間に生息域を拡大してゆく。 移入10年後には関東全域を支配下に置き、20年後にはほぼ日本全国を手中に収めた。 最後の砦である北海道が陥落するのも遠い未来ではない。 彼らは我が物顔で水域に君臨し、希少な在来生物を捕食し、水稲を食害し続けるだろう! アメリカザリガニの拡散を止められる生物は日本には存在しないのだ! ましてや体長10mを超える沼地の王、ザリ・ガナーを止められる生物などいるはずがないのだ! ◆ 「フー、なかなか手ごわい相手だったっスねぇ」 「アホウ。気ィ抜くんじゃねえ。こいつのハサミを見てみい」 砂男はザリ・ガナーの鋏脚を見た。 その両鋏の可動指は、二本のトングによって閉じた状態で固定されていた。 「いつの間に……」 「あのトングが外れんっちゅうことは――奴はまだ生きとる」 「死亡時非解除……ってことは?」 「それはない。あの『雪山』で奴が一度死んだ時、トングは氷塊から離れとった」 「じゃあ、あのハサミについてるトングが離れたら俺たちの勝ちっスか?」 「アホウが! 死んだフリの遠隔解除だったらどうする!?」 「へいへい。つまり、とにかく油断禁物っスね」 砂男も、赤帽も、決して油断をしていたわけではなかった。 だが、泥に濁る水面の中からの急襲を察知することは不可能だった。 そして、九鈴のトングが、ザリ・ガナーを殺し得る手段を持つという事も想定外だった。 巨大なザリガニの真下から。 泥にまみれた漆黒の嘴先(はしさき)が現れ、ザリ・ガナーの口を貫いた! 聖槍院九鈴のトング『カラス』である。 そして九鈴はトングで大顎を掴んで自らの体を引き上げ、水平回転跳躍した。 横薙ぎのトングが砂男の頭部を狙い襲いかかる! しかし砂男はヤクザ反射神経でこれを回避、トングは彼の眼前で空を切った。 空中で九鈴はザリ・ガナーの額角を蹴って飛び離れ、倒木の上に着地した。 「そうじ……かんりょう……」 静かに九鈴は宣言した。 泳ぐ妨げになる道着は水中で脱いで水着姿! 赤いセパレート水着、たすき掛けのトングホルダーには小型のトングが五本。 九鈴は両手のトングで地を指して残心の構えをとり、深く息を吸った。 ザリ・ガナーの両手の鋏がだらりと力なく垂れ下がり、口から泥交じりの泡が噴き出した。 「スゥーッ、これは……硫化水素!」 砂男は忌々しげに言った。 沼の奥深くに沈んだ九鈴は、そこで泥中の硫化水素を『タフグリップ』で圧搾捕集し、 ザリ・ガナーの口中と、砂男の面前で解放したのだ。 シトクロムcオキシダーゼ阻害作用! 常人であれば大気中濃度わずか0.1%で即死に至る硫化水素の毒性は、 酸素をエネルギー源とする生物すべてに肺呼吸・鰓(えら)呼吸を問わず致命的である! ザリ・ガナーの遊泳肢が動きを止め、その巨体が徐々に沼地に沈みこんでゆく。 その体内に居る、夜魔口赤帽とともに。 長い時を生き続け、強大な力を蓄えた沼地の王の最期であった。 だが、これが最後のザリ・ガナーであると誰が言えよう。 すべてのザリガニを掃除しない限り、いずれ第二、第三のザリ・ガナーが現れ、人類を脅かすのである……。 砂男はいまだ立ったまま、九鈴のことを強く睨みつけていた。 九鈴は問う。 「なぜ――たおれない?」 砂男が答える。 「探偵風に言やぁ、沼地の瘴気(しょうき)は、俺のおやつだ」 その口調から、軽薄な響きが消えていた。 砂中に潜り長時間活動するために、砂男の体質は特殊なものとなっていた。 体内で多数の嫌気性細菌を飼い慣らし、生体活動に必要なエネルギーを得る。 この特殊体質によって砂男は、完全な無酸素状態にあっても半日以上生存することが可能なのだ。 最後の激突! 砂男は両手から大量の砂を放ち面制圧! 全方位高密度極小弾複心交叉二槽式回避不能砂地獄弾幕! 九鈴は素早く三本のトングで自らの尻を挟む! 合計四本! 激痛による眠気キャンセルで正面から砂を突っ切る! ハイパー! 砂男の面前にトングを突き付け、今度はメタンガスを解放! しかし沼気(メタン)もまた砂男の大好物! 効果無し! 二丁の砂封入式近接残酷打撃武器『シンゲツ』と『マンゲツ』で迎撃態勢! その時! トングの刃がガチリと噛み合わされる! 刃先に火花が生じメタンに引火爆発! ボンバー! 爆発による双方のダメージは小さかったが、砂男の目を眩ますにはこれで十分だった。 砂地迷彩アロハシャツの肩を『カラス』がついばむ。 九鈴はトングを支点に弧を描いて砂男の身体を飛び越え、彼を道連れに底なし沼へとダイブした。 ◆ 底なし沼の中へ、ふたりの魔人が沈んでゆく。 ふたりの間を繋ぐのは、一本のトング。名トング『カラス』。 視界は泥に包まれ何も見えない。 だが、九鈴にはトングを通じて相手の姿がはっきり認識できていた。 トングで突かれる。挟まれる。抉られる。 目に見えぬ相手から一方的な攻撃を受けながら、砂男は自分の勝利を確信していた。 酸素の供給が絶たれたこの状況は、砂男にとって徐々に有利。 無酸素状態に砂男ほど長く耐えられる者は、魔人といえどもほとんどいない。 いずれ相手の息は切れる。 それまで攻撃に耐えることができれば勝ちだ。 トングによる一歩的な攻撃に耐え続ける。 打撃。刺突。挟撃。斬撃。 砂男の肉体が、少しずつ少しずつ削られていく。 おかしい。これはおかしい。 増してゆく全身の激痛と共に、砂男の焦燥も増してゆく。 泥中に没してからどれほどの時間が経っただろう。 一向にトングによる攻撃が弱まる気配はない。 そういえば、先ほど沼に叩き込まれた時も、奴はかなりの長時間潜行していた。 奴はいったいどれだけ息が続くのか。 どうなっているのだ。 ――トング道とは一体なんなのだ。 トングの攻撃は続く。続く。続く。 続く……。続く……。 …………。 ◆ 泥粒子を『タフグリップ』で掴むことで推進力を増すトング泳法で、九鈴が姿を現した。 その口には15cmほどのトングが咥えられている。 樹木の幹にたどりつくと、九鈴はトングを口から離し、口腔内の苦い泥を吐きだした。 酸素を挟んで『タフグリップ』で圧搾吸着したトングをあらかじめ用意しておき、 それを咥えて徐々に酸素を開放することで長時間の水中活動を可能とする。 これが『底なし沼』での戦いに備えて九鈴が用意した秘策であった。 九鈴はひとしきり咳き込んでから息を整えると、またトングを咥えて泥中に消えていった。 水没した衣類と装備品と、そして赤帽と砂男の遺体を回収するためだ。 だが、底なし沼に沈んだものを発見することなどできるのだろうか。 できるのだ。 なぜならば、彼女の名は聖槍院九鈴。 伝統あるトング道流派、聖槍院流の正統後継者なのだから。 何処であろうとも、何であろうとも、そのトングは必ず異物を見つけ出し、掴み取るのだ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「――というわけで『底なし沼』の戦いの勝者は!」 「聖槍院九鈴選手でした!」 「巨大ザリガニにはびっくりしたね」 「ザリガニさん殺されちゃってかわいそう」 「生態系を乱す外来種が駆除されるのはしかたのないことですよ……」 「でも、人間の都合で勝手に連れて来られて、逃げ出して必死に生きるザリガニ達を……」 「うん。だから、何が正義とかそういうのじゃなく、みんなで考えるのが大事だと思う」 「そうだね……」 「……」 「さて次はおまちかね! 光素ちゃんのコイバナを!」 「しません!」 (おわり) このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/928.html
SS分類/精霊軌導弾 WR/2005/12/04 儀式魔術/絢爛舞踏祭開始 5日目・深夜 精霊軌導弾ルート2 Fコース 8日目・昼3 精霊機導弾ルート Fコース 10日目・夕方2 精霊機導弾によるネル・シーナ救出ルート ボーナストラック 遠い日の思い出 WR/2005/12/18 儀式魔術/絢爛舞踏祭終了 戻る→SS分類